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カッテミルニュース

“日本製”は好感触 ミャンマーのカップヌードル事情【世界の果てまでカッテミル】

日清カップルードル、ラクサ味。シーフードやプレーンも少ないながら見かける

ミャンマーで売っている日清カップルードル、ラクサ味。シーフードやプレーンも少ないながら見かける(撮影:板坂真季、以下全て)

世界各国のお買い物事情と現地の日本商品を紹介する「世界の果てまでカッテミル」。ミャンマー・ヤンゴン在住のライター・板坂真季さんに、カップヌードルなど「現地のカップ麺事情」を紹介してもらいました!

 

【各国のカップヌードル】 ニューヨーク編 

タイ輸入の“ニッシン”は高額

インドと中国に挟まれたミャンマーは、食においても両国の影響を強く受けています。

食堂でも、手でちぎったナンにカレーをつけながら食べる人の隣では、箸を使って麺をすする人がいるといったぐあい。中国で大人気のインスタントラーメンも普及していますが、周辺諸国に比べるとその勢いはまだまだ。カップ麺はさらに遅れをとっています。

大型スーパーマーケットのカップ麺の棚

日本からはエースコックと日清が現地生産を始めていますが、まだ袋麺のみの提供。カップ麺については、タイ製の日清カップヌードルが少し出回っている程度です。一方、勢いがあるのは韓国やタイ。カップ麺も現地生産しており、スーパーやコンビニの棚を席巻しています。

さきほどの写真にメーカー国、生産国、価格を入れてみました。

ふたを開けてみるとアジア各国がシノギを削る。日清のカップヌードルはかなり高級品

国産が500チャット(約40円)前後、ASEAN諸国産がそれより少し高く、韓国産は1,500~1,900チャット(約110~140円)。それに対し、カップヌードルは2,600チャット(約190円)。劣勢もいたしかたないところでしょう。

カッテミル「日本製カップヌードル」のクチコミを見る(103件)

イメージのいい日本製

ミャンマーでメジャーな「MAMA」

ミャンマーで最もポピュラーなカップ麺は、現地に工場を持つタイのブランド「MAMA」です。チキン、トムヤム、ココナッツスープの3つのフレーバーを出しています。

ミャンマーメーカーで、最近躍進著しいのがNOODLE NIPPON。パッケージに日本語で「日本のラーメン」と書いてあり、ブランドのロゴにも松や富士山をあしらうなど、日本イメージで押しています。

ミャンマーメーカーの「NOODLES NIPPON」

ミャンマーでは車や精密機器はじめ日本産に対するイメージは極めてよく、それをカップ麺にも利用したのでしょう。それでいて、NOODLE NIPPONのフレーバーはキムチとトムヤムの2種類と、日本風味のものがひとつもないというのはなんとも…ではありますが。

フレーバーといえば余談ですが、ミャンマーの大手スーパーは、フレーバーを2種類以上生産していないラーメンは基本的に取り扱いません。有象無象の弱小メーカーが参入しにくくなるようにとの措置でしょうか。ちょっと面白いですね。

2種類のスープと折りたたみフォーク

カップ麺の中も見てみましょう。東南アジアのメーカーではほぼすべてのカップ麺で、スープが粉と香味油の2段構えになっています。

「MAMA」の中身。東南アジア圏では一般的なフォーク入り。麺は2つに分かれているが、硬さにムラが出る

また折りたたみ式のフォークが入っているのも特徴です。しかしこれらはミャンマーならではというより、先発のタイやマレーシアにならっただけという気もします。

まだまだカップ麺後進国のミャンマー。在留邦人としては、ヤンゴンに工場のあるエースコックと日清に頑張っていただき、ぜひ日本人の舌にも合うカップ麺を発売していただきたいところです。

板坂真季
中国やベトナムなどで計7年間、現地無料情報誌の編集を務め、2014年からヤンゴン在住。日本で出版される雑誌や書籍、ガイドブック、ウェブマガジンに加え、現地日本語情報誌などで編集や執筆、撮影に従事。取材コーディネートも行う。著作に『現地在住日本人ライターが案内するはじめてのミャンマー』(徳間書店)など。

次回は12月28日、ところ変わってヨーロッパ・スイスの「カップヌードル」を紹介していただきます!