様々な食のプロにコンビニの活用方法を聞く「食べるがもっと楽しくなる!コンビニ120%活用術」。
今回はチョコレート探検家のチョコレートくん。高級チョコからコンビニチョコまで、ありとあらゆるチョコレートを食べてきたチョコレートくんに、おすすめのチョコレートや今年流行りそうなチョコレートフレーバーを伺いました!

チョコレート探検家・チョコレートくん
小さい頃は「あのチョコ」が重宝
―今の時期(2月下旬)、チョコレート新商品はやはり少ないのでしょうか。
チョコレートくん:バレンタインまでが新商品ラッシュで、2月14日を過ぎちゃうと新商品も少なくなりますね。
ただ、3月に入ると徐々に増えます。夏になるとチョコレートのアイスも出るので、それで楽しめますね。チョコレートは様々なお菓子に使われているので、形を変えて年中楽しめるのも魅力です。
森永製菓「DARS」など、メーカーさんによっては冷やしても楽しい、という売り方をしているところもありますね。
チョコレートは常温にしておくと一番香りがいいんですけど、冷やした時のあの「カリッ」とした食感もいいですね。コンビニのチョコは自由に楽しめるのがいいと思います。
―小さいころからチョコレート一筋なんですか。
チョコレートくん:幼稚園の頃からですね。スナック菓子はあまり食べてなくて、もっぱらチョコ好きでした。親からもらったお小遣いの100円で、効率よく買えた1個10円のチロルチョコは重宝しました。
チロルチョコって、スーパーで売られだした時にバーコードを貼らなきゃいけなくなって、少し大きくなったんです。当時単品で売っていた大きさのものって、袋売りされているもの以外ないんじゃないかな…。
―他にも買っていたチョコはあります?
チョコレートくん:コンビニチョコレートと言っても子供からしたら高いので、アルファべットチョコレートもよく食べてました。毎食後には必ず食べてましたよ。
名糖 アルファベットチョコレート 191g

みんなの総合評価:4.41
dragonりょうさん
高校でアルバイトを始めたあたりから「ピエール・マルコリーニ」や「ジャン=ポール・エヴァン」といった高級チョコを買い始めましたけど、コンビニでも新商品が出れば買ってましたね。
コンビニチョコの魅力
―コンビニの新商品は火曜に並びます。気の早い商品は月曜に並ぶこともありますが、いつから新商品をチェックするルーティンが始まったのでしょう。
チョコレートくん:社会人になってからですね。大学の頃はいつ新商品が入るかわからなかったので。今ではスマホでパッと調べられますけど、学生の頃なんかはあまり情報がなかったので、地道にコンビニ通いをしながらチョコレートを探してました。
―スーパーとコンビニはラインナップが違いますか。
チョコレートくん:スーパーとドラッグストアはバラエティパックが多くて少しお得ですね。コンビニは定価ですけど、商品が頻繁に入れ替わるので新商品を探すのにもってこいです。
―コンビニチョコの魅力って何でしょう。
チョコレートくん:嗜好品である高価なチョコレートを身近なものにしてくれたところです。食べたいと思ったときに買えるのと、「こんなの買ってきたよ」ってシェアしながらコミュニケーションできる便利なツールになりますよね。
―コンビニ各社の違いってありますか?
チョコレートくん:セブンイレブンは強いですね。ブラックサンダーやチロルチョコもセブンイレブン限定品が多いです。おむすびも含めて他の商品もおいしそうなので、つられて買ってしまいますね。
ローソンはプライベートブランド(PB)のチョコレートが充実しています。あとはゴディバコラボスイーツはすごいですね。2017年からスタートしたシリーズで、ロールケーキやプリン、ケーキなど様々な商品が数量限定で販売されてきました。コンビニスイーツの中でも強気な価格設定なのですが、全部ヒットしていますからね。僕も完全にファンです。

ファミリーマートは日本一のガトーショコラといわれてるケンズカフェ東京とのコラボが特徴です。スイーツ目当てによく利用してます。ケンズカフェは他のコンビニではコラボしませんからね。あと、3~4種類の商品を一度に出していて、ファミリーマートの看板商品になってますね。

ミニストップはベルギーチョコソフトが最高です。毎年夏ごろに発売されるんですけど、必ず食べてます。
手作りでは難しいチョコも?
―メーカーそれぞれのオススメはありますか?
チョコレートくん:新商品の量なら圧倒的に明治です。定番でも昔ながらのミルクチョコレートやアーモンドチョコは鉄板です。
有楽製菓のブラックサンダーシリーズは様々なバリエーションで楽しませてくれます。お財布に優しい価格設定もありがたいです。今年のバレンタインでは、アップルパイ専門店のグラニースミスとコラボで生まれた「“ブラックサンダー”アップルパイ」が心に残りました。
高級路線の商品もあって、発酵バターのブラックサンダーは大ヒットです。僕も一番好き。
有楽製菓ブラックサンダーミニバー発酵バター144g

みんなの総合評価:4.76
カッテミルCyfMXQsさん
あと、有楽製菓さんはブラックサンダーにのみのイメージですが、新しい試みもされてます。ブラックサンダー以外のシリーズ「PICKS」も去年(2021年)に出してたんです。54円(1個・税込)というお財布の優しさは健在です。
ロッテのおすすめは「プレミアムガーナ 生チョコレート」です。薄いチョコの中に生チョコレートが入っているんです。これ、手作業でやったら作るのはすごく大変そう。メーカーのチョコレートだからこそ成せる技術です。
外はパリッとして、中がトロッとしているメリハリがいいです。毎年秋・冬で登場するロッテの売れ筋商品。なので、また今年の秋まで待つ価値はありますね。
不二家だと「ルック」の高級版「一粒の贅匠」シリーズ。ダイヤモンドカットしたような形状が独特で高級感があります。最新商品だと抹茶ホイップと黒糖入りあんこゼリーが入った「抹茶あんみつ」。このシリーズは僕の一押しです。
森永製菓のチョコボールは好きですよ。チョコボールの新作は高級志向のものが増えてきて、昔ながらのピーナッツ、キャラメルが肩身狭い思いしてそう(笑)。箱から一気に食べたくなります(笑)。
ハイカカオ、「70%」の理由は?
―2020年はルビーチョコレートが流行っていました。2022年はどんなチョコフレーバーが流行りそうでしょうか。
チョコレートくん:じわじわ人気が出ているのは低糖質チョコやカカオ分の多い「ハイカカオ」商品ですね。あと、健康志向な人に向けた明治の「チョコレート効果」やセブンイレブンが出している「低糖質チョコレート」も売れていますね。
―「カカオ分70%」というのはよく見かけますが、何か理由があるのでしょうか。
チョコレートくん:単純にハイカカオといえば“カカオ70%”という数字が定着して、イメージが良いからですね。
厳密にいうと、カカオ豆は産地や品種、ローストのやり方で苦みの度合いなどが変化するので、69%、71%でも良いと思うんですよ。
明治の「チョコレート効果」の場合はカカオ72%、86%、95%と3つの「ラインナップを展開しています。カカオ含有量の数字1%の違いまでこだわってますね。
―ミルクチョコレートからビターへと好みが変わってきているのでしょうか。
チョコレートくん:どうでしょう。ビター系は一定数増えていると思いますけど、基本的に日本はミルクチョコレートの文化ですからね。
最近のイチオシはピスタチオを使ったチョコレート。鮮やかなグリーンの見た目も綺麗ですし、独特な香ばしさや甘味がチョコレートとすごく合うんです。今後もたくさんピスタチオチョコレートをメーカーさんが作ってくれることに期待します。
チョコレートくん プロフィール
チョコレート探検家。コンビニチョコから高級なチョコまで幅広く情報を発信。チョコレートに関するイベント、監修、商品企画・開発などを行う。チョコレートブランド「ショコラ ドゥ シマ」代表。「チョコレートくんのチョコラボ」