まだ夏でもないのに、もう暑い。そんなときお茶が飲みたい。気軽に飲めるお茶はやっぱりペットボトルで売っているお茶。なかでも「お〜い、お茶」は、ペットボトルにあるギザギザが紫外線対策だったり、ラベルがお茶を光から守る仕様になっていたり、こだわりのある商品だ。
今回は、お茶同様に日本人にお馴染みの元号が今月から「令和」になったことにちなんで、元号を発表した官房長官風にクチコミをしてみようと思う。
クチコミ会見
官房長官:私がガースーことスガ“繁忙”長官です。
今回クチコミするのは『お〜い、お茶』であります(宣言する前にちょっと商品が見える)。
記者:「お〜い、お茶」は、いつから自販機で「つめた〜い」が売られるようになるのでしょうか。
官房長官:あなたに答える必要ない。
記者:それは、企業としての見解でしょうか。それとも官房長官としての意見でしょうか。
官房長官:あなたに答える必要ない。
冷静とお茶目の間
官房長官のクチコミの特徴は、「ガースー」「繁忙長官」と、自分がどう見られているか、冷静に認識しているところ。(ガースーは自分では言っていないが、繁忙長官は本当に自分で言っている)。
そして、質問に対し、答えをいわずにバッサリ斬ること。こうなっては、何も言い返すことができない。
これだけだと、とても印象の悪い人と思われがだが、一方で、お茶目な面を持っているのが菅官房長官のにくいところ。
令和の色紙を掲げたときにも話題になったが、発表前にちょっと見えちゃっているのだ。そんな、抜けちゃってるところがスキがあって好感が持てる。権謀術数渦巻く政界で、官房長官まで上り詰めた男だから、それくらい計算でやっていてもおかしくないはず。
日々緊張感のなか過ごしている政治家のみなさん、一息つくときには、「お〜い、お茶」を。
伊藤園 お〜いお茶 緑茶 ペット 525ml

みんなの総合評価:4.44
神田桂一
一般企業勤務の後、週刊誌の記者を経て、フリーに。『ケトル』『POPEYE』などで執筆、初の著書『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』(菊池良共著、宝島社)が続編と合わせて累計15万部のベストセラーに。
次回は6月上旬に更新予定です!